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助け合いから生まれる調和、その世界のために。

幸せになるのが怖い

自分の経験だけではなく、クライアントさんの話を聞いていて、感じる事は

「幸せになる」という事に、実は深く抵抗している人がとても多いということ。

 

って言われても

「私は違うわ」とか「私はちゃんと幸せになるって決めてる」

と言い切れる方もいれば

 

「そうだよね、私もそうだった」と思う方もいるでしょう。

 

ハッキリ言えば、

前者は入口に立っている方で

後者はその過程を越えてきた方です。

 

人は誰でも「幸せになるんだ!!!」と決意してそこからいろんな学びに入ります。

逆に言えば、その決意が無いとその先の過程に入る事はできません。

 

そして、その入り口から自分自身を向きあい、深く深く自分自身を知るほどに

どれだけ自分自身が幸せになることに抵抗しているのか

幸せが目の前にくると逃げ出すのか、を痛感することになります。

 

幸せになれない原因、理由は外側には一切無く

その原因や理由は自分自身にあったという真実にたどり着けるのです。

 

私個人的な経験や、クライアントさんたちから感じることを総合すると

「幸せは続かない、必ず終わりが来る。」

そして

「幸せが終った時、深く絶望する」

という思い込みが集合無意識にあるように感じています。

個々人の問題じゃなく、集合無意識にある問題です。

 

なので、多くの女性たちは幸せが目の前に迫った時に、様々な方法を使ってその幸せの実現を自ら拒むことがあります。

そして、目の前のチャンスを潰したり(体調が悪くなったり、仕事が忙しくなったり、ケガや事故などを起こしたり)

自分にとって大切な人に対してそっけない態度を取ったり。

自分の本心とは別の言動を相手の前でしてしまったり。

 

どれも無意識レベルで起きているので、それが事象の中で起きた時は

すでに止めようがない、後の祭り・・・という苦しい状況を経験します。

 

ここで私たちが自分自身に出来る事は

「幸せになることが怖い」という傷を自分自身で言葉に変換し、詳細を知り、傷を自分で癒すこと

そして、私たちは有限の存在故に永続的な幸せを経験できないんだ、という事実を受け入れること

そして有限の存在だからこそ、その限りある時間の中で最高の幸せを経験するんだ、という決意を固める事だと思います。

 

生まれる前の私たちは、時間も空間も無いワンネスの世界に居ました。

だからこそ、その時の微かな記憶を引っ張り出して「どうして永遠じゃないの!?」とやってしまうんじゃないでしょうか。

 

でも、大切なことは、そのワンネスの世界から、飛び出すと決め

あえて、この有限の世界に飛び込んだのは自分自身だ、という事実。

 

幸せになるのが怖い

幸せを否定する

ということは、実は、有限の世界に飛び込んだ自分自身の魂を否定する事でもあるんだと思います。

 

とはいっても、この過程は1日2日でどうなるものでもありません。

時間をかけてじっくり向き合う必要があります。

でも、向き合う事で必ず楽になる事柄でもあります。

 

幸せになるには、この傷の癒しと事実の受け入れと決意の3点セットが必要だと思います。

どんなに努力しても幸せだと感じられない、どこか幸せへの道が途切れてしまう

そんな時、自分を深く見つめると、幸せになることを嫌がっている自分自身の存在に気づけるかもしれません。