舟を編む
『舟を編む』という映画はご存じですか?
小説が原作で、アニメにもなっています。
一人一人が自分の得意な事を持ちより
自分の仕事を最大限にこなす
そしてより良い結果のために
皆の力が一つになり、ひとつの辞書が出来ていくという過程が大好きで、何度も繰り返し観ています。
先日、アニメ版を観ていたら
辞書は言葉の海を渡る船です。
言葉が無ければ自分の思いを表現することも
相手の気持ちを深く受け止めることもできません。
人は辞書という船に乗り、最もふさわしい言葉を探して
暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める
言葉は光なのです
しかし、刻々と変化する世界でうまく言葉を見つけられず
行き場を失った感情を胸に葛藤の日々を送る人もいる
そういう人々にも安心して乗ってもらえるような船、それが我々が作ろうとしている辞書
大きな海を渡ると書いて大渡海です。
言葉の大海原を渡る一艘の船を編む
というセリフがありました。
私はこのセリフが大好きで、聴くたびにワクワクします。
(映画の中にも同様のセリフがあります)
私は感情の感じ切りという手法を、クライアントさんたちに伝えていますが
その理由は、感情を通じて潜在意識の浄化を進め
その結果、一人一人が自分の使命に気づき、使命を果たすことも重要だと考えていますが
それだけではなく、私たち一人一人が自分の体験から学んだこと、得た智慧を言葉に変えて表現すること、誰かに伝えていく事こそ、共通の使命だと考えているからです。
例えば、この『舟を編む』を10人が一緒に観たとしても
10人それぞれが違う何かを得たり、違う感想を持ったりするわけです
それは一人一人が持つ魂が経験してきた事柄が違うから
なので、その魂が一つの映画から引き寄せる事柄は人それぞれだから
だからこそ、そこで得たもの、感じたものを一人一人が表現し、伝えあい、学び合うことで
私たちは物事をより多角的に見ることができるようになります。
そして自分が伝えたことが、誰かの血肉となり、またその先の未来の子供たちに続いていくかもしれないのです。
私たちの肉体はいつか滅びます。
しかし、魂が永遠であるのと同じで、私たちが学んだことや智慧も
誰かに伝えていくことで、引き継がれ永遠になることができるのです。
そしてこうやって経験を言葉で語ることも、宇宙に対しての貢献だと私は考えています。